1988年にロベルト・ラッツェローニがデザインした「BANDEJA（バデジャ キャビネット）」は、シックで珍しい卵形のチェストです。アメリカンウォールナット無垢材を使用した構造で、4種類のエレガントな仕上げがあります。もともとはダイニングルームのデイユニットとして誕生しましたが、ベッドルームのチェストとして進化を遂げました。テーブルと隣り合わせで生活しなければならないことを考えると、楕円形のフォルムは当時としては斬新であり、ユニークなものです。ラッツェローニは、日本建築にヒントを得て設計し、その完璧な楕円形の塔のプランをバンデハが再現しました。水平方向のカットがハンドルになると同時に、建築的なサインにもなり、まるで宮殿の床のような仕上がりです。ボリュームに対して細く短い脚は、サルバドール・ダリのフォルムを想起させ、まるでシュールな家具に仕上がっています。